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「記録的大雨」の生息地被害状況

  2022年7月13日
 昨夜の「記録的大雨」で九十九川の越水などの情報があるが、その川に流れ込むホタル生息域の谷津の状況を確認した。令和元年東日本台風により生息域に激流が走り、ワンドのヘイケボタルが生き延び、やっとその下流周辺に今年から飛翔が確認されてきたが、その生息域を激流が襲った。
 ホタル生息域のエコトーンにあるコナラの大木が地盤が緩んだためみごとに湿地の生息域方向に倒れた。生息域湿地のど真ん中。(このコナラはカシノナガキクイムシのアタックでフラスが多量に吹き出している観察中のひとつでトラップが仕掛けられている)
 生息域湿地の中にいつの間にか生えて大きくなっていたハンノキが1本倒れた。(手前土の塊が根)
 動物公園からの表層流沢の公園側流出部では扇状地なので、沢底に敷いてあった礫石が多量に拡がった。浄化フィルター(ヘチマロン)がますます押し潰されていく。
 呉器沼上流:赤水抑えの土嚢がかなりのところまで流されている。ここは一昨日までホタル飛翔域。
 出島脇:溜まりに溜まっていた「赤水」のヘドロは綺麗に流されていた。ただし、浸透水のよって赤水が出てくるので時間差があり、ゆっくりと赤水に元に戻ると思われる。
 1週間後7月21日見てきました。予測通り、どろっとした赤水の流れに戻ってしまいました。この時期のこの状態は最悪です。
 ホタルの生息域(飛翔域)全体が激流に流されたので、飛翔数調査でどれだけのダメージかその一端が確認できると思われる。トウキョウサンショウウオの幼生も一緒に流されたと思われる。
 三面護岸の遊歩道並列の場所では遊歩道まで水が来ていた痕跡がある。ここもトウキョウサンショウウオの幼生がいるはずのところだが・・・
 
 令和元年東日本台風(台風19号)で生き延びたワンドの生息地が無傷(?)だったようで、ここに期待するしかない。トウキョウサンショウウオは単年の被害でも寿命が長く山で生息する成体がいるので生き延びていくと、期待。